仕入で使う掛け率ってどうやって使うの?
現物協賛も含めた価格が欲しいと言われ値段ってどう出すの?
このような悩みを解決する方法を公開します。
この記事ではこんな事がわかります。
- 掛け率とは?
- 掛け率の計算
- 現物協賛とは?
- 現物協賛の原価計算方法
この記事を書いてる人
掛け率とは?
掛け率とは卸やメーカーが交渉する際に使われる用語だよ!
- 6掛けで売ってよ!
- この商品は何掛け(なんがけ)?
という使い方をします。
食品業界で使われる掛け率は70%~80%で、商品カテゴリー別に決まっている事が多いです。
次に、実際の計算方法を紹介します。
掛け率の計算の仕方
6掛けは0.6を掛けてね!っという意味で、%で表すと60%掛けてねって事だよ!
具体的に
例えば定価100円のチョコレートを6掛けでメーカーから仕入れる場合、
100円×0.6=60円
100円×60%=60円
となり60円で仕入れることになります。
では、いくら利益があるかと言うと
100円‐60円=40円
40円が利益になるという事です。
現物協賛とは?
現物協賛とは、おまけをつけることを言います。
仕入れ交渉で掛け率だけでは原価を安くすることができません。
現物協賛も値引き同様の効果があり、提示してもらうことで原価を安くすることができます。
良くあるパターンとして掛け率+現物協賛10対1があります。
10対1の意味は、
10ケース買ってもらったら1ケースサービスするよって意味ね!
使い方は以下のようになります。
- 今回10対1の協賛をさせて頂きます
- 今回10対1の協賛付けてよ!
10対1を%で表すと、1(おまけ)÷11(おまけを含む総ケース数)=9.09%となります。
現物協賛の原価計算方法
多くの場合は掛け率+現物協賛で計算します
例えば
定価100円 1ケース120個入りの商品を 6掛+10対1 で仕入れた場合
100円×0・6=60円
60円× 1(おまけのケース数)÷11(おまけを含む総ケース数) =54.6円/1個の原価
まとめ
- 掛け率とはメーカーが設定する定価から卸が仕入れる際の価格の差額割合
- 掛け率の計算は、例えば6掛けの場合、定価に0.6を掛ける、%では60%掛ける
- 掛け率と同様に現物協賛もある。10対1(10ケース買ったら1ケースおまけします)などがある
- 現物協賛の計算方法をしっかり理解する
普段の買い物では見聞きする事がないですが、店頭に並ぶまでこのような交渉や計算をしながら価格が決まっています。